ミッフィーのブログ

明日への扉を開きたい

“Murder, Yes, But Not Divorce.” (離婚はしたくないが殺したい)

ビリーグラハム師死去のニュースで、政界への影響や行った宣教活動についての賞賛コメントが沢山ありますが、私はどうかな?と思うのです。

うちの母もビリーグラハムクルセードで信仰を持ったし、神様への献身や熱心な宣教活動について尊敬するけれども、仕事人間で父親不在の家庭を築いてしまったことによる奥さんや子供たちへの影響ってどうなんだろうかと思ってしまいます。

偉人の奥さんとかは、夫の夢のためにすべてを犠牲にすればいいとか、そういう時代は終わったと思うのです。(あの時代は当たり前かもしれませんが)幸いにも、晩年は時間が十分取れて、家族ともよい関係が築けたようですが。

相当な犠牲を強いられた故ルース・グラハム氏のことを調べたら、彼女はあたしおかあさんだからのような悲壮感が漂う暮らしを送っていたのではなく、文句ばかり言って子供に八つ当たりしていたのでもなく、こんなのおかしい不公平と思っていながらも、5人の子供とお年寄りの世話と人助けと夫のサポートを、ユーモアのセンスをもってポジティブに、一人だけで回していたようです。こういう状況に置かれても、

“Murder, Yes, But Not Divorce.” (夫と離婚はしたくないが殺したい)

とウィットに富んだ返事をしています。

夫の留守中に家を建てて内装を決め引っ越したり、移民の友達のために家の頭金を払ってあげたり、自分の裁量で何でも処理して夫の不在の時間を楽しむようにしていたのかもしれません。

仕事だけしている方がよっぽど楽。殺したいくらい腹が立っても、忍耐と寛容をもって、関係の修復を待てるというのはやっぱりクリスチャンらしい態度です。ルースの謙虚さと前向きな姿勢をお手本にしたいです。