ミッフィーのブログ

明日への扉を開きたい

高齢子育てが楽しい理由

私は結婚17年になりますが、結婚当初は(というよりは結婚約10年くらいまで)ずっと子供は持たないつもりでいました。その理由は、いつも私の母が、

子供が3人もいるから~出来ない。

例:仕事、時間、経済的なゆとり、自分のしたいこと、趣味など

と言っていたからです。そんなに面倒ならどうして3人も子供を生んだんだろうか?仕事を続けたいんだったら子供を持たない方がよかったのではないか?子供というのは自分のしたいことの妨げにしかならないのではないか。

というイメージしかありませんでした。だから、私は仕事を続けるためには子供を持たない方がいいと本気で思っていたし、夫との時間を優先できるし、自分の時間を十分したいことに費やすことが出来るから子供は持つつもりはありませんでした。クリスチャンである私は奉仕活動などに自分の時間を100パーセント捧げたいから子供の世話は時間の無駄だとさえ思っていました。

周りの人がどんなに子供のことを質問しても、全然気になりませんでした。私は仕事がしたい。人助けをしたい。時間がないから子供は持てない。それでいいと思っていました。そして、長年の夢だったアメリカ大学院留学、その後仕事も3年ほどしたところで、何だか次の目標がなくなってしまったのです。

仕事をこれからずっとしていきたいけれども、結婚10年くらいして、少し気持ちのゆとりが出来たのか、何か別のことに挑戦したくなりました。周りの人たちにも早く子供を持つようにと真剣に勧められ、何か新しいことをしたくなって、結婚10年目に子供が与えられました。ある韓国人の年配の友人に、子供を通してもっと付き合いが広がって、奉仕活動も効果的に出来るからかえっていいのではないかとうまく説得されてしまったのかもしれません。

今は7歳と4歳の子供を育てていますが、夫に言わせると、子育てはマズロー欲求段階説の究極の自己実現で、一番やりがいのある仕事だそうです(彼はどこかで読んだらしい)。私もどこかで読んだのですが、子育ては癒し。自分が与えられなかったものを子供に与えることで自分の傷が癒されるとのことです。

私は日本で育ち、あまり国際的な視野を持たずにここまで来てしまったので、子供達には世界に通用する日本人(ハーフですけど)に育ってもらいたいと思います。そのために、親もやっぱりもっと視野が広くないといけないし、成長していかないといけない。小さな子供と中年の私達が一緒に成長するというのも楽しいです。ママもダダも未完全。子供から学ぶことも沢山あります。また、子供達がしっかり観察しているので、範とならないといけないから成長が早められます。

子供達を自分のよいと思う価値観で育てられるのも面白いです。たとえば、うちの場合は食に気をつけているので、子供達はマクドナルドやダンキンドーナッツを食べることはありません。また、日曜日には教会に行く、両親に従う、聖書を読む、聖書の教えを実行するなど、基本的なクリスチャンの習慣があるので、家で聖書の言葉の暗記ゲームなどをして盛り上がっています。日本語のひらがなの勉強をしたりして、上達を喜んでいます。私も小さい時、こんな勉強したかったな、とか、私もこんなスポーツ習いたかったなということをどんどん試しています。

そして、前の世代から受け継いだ良いことも教えるようにしています。うちの母はよく手作りのパンやお菓子などを焼いてくれたので、それはかなり実行しています。また、休みに家族で旅行に行ったりするのも、うちの夫は両親が離婚していてそういう経験が全くないので私がメインで企画したりします。夫にとっても子育てはかなり癒しになっています。

というわけで、私は子育てがなかったらもっと仕事が出来ていたとは思いますが、今はこれでよかったと思います。そして、子供を持つ持たないはそれぞれの夫婦次第だし、私たちのように、ゆっくり考えるのもいいのでは?子供と長く過ごせるのは短い間だけなので、子供がいるから~出来ないという気持ちの時に子供を持ってもあまり子育ては楽しめません。